鷲田清一さんの「かたちのレヴュー」

鷲田清一さんの「かたちのレヴュー」は木曜日の日経新聞に掲載されています。このエッセイは掲載当初から愛読しています。家では新聞を2紙読んでいますが、継続して読んでいるのはこのコラムだけです。

このコラムを読む都度、開高健さんの『生物(いきもの)としての静物』(集英社)を思い出します。片や哲学者のエッセイ、片や小説家のエッセイですが、ともにモノの哲学が、モノの美学がじっくり語られています。

<長い旅を続けて来た。
時間と空間と、生と死の諸相の中を。
そして、そこにはいつも、
物言わぬ小さな同行者があった>

開高健『生物としての静物』より

生物(イキモノ)としての静物