朝のメモ

朝。ハフポストを見る、読む。国内の話題だけでなく、世界の話題が列挙され、割付けられている。即時に意味を解し、瞬時に世界を手に入れることができる。

しかし、それは1次情報、直接情報ではない。メディアを通しての間接情報。世界は間接情報によって成り立っている。

だから、世界はウソだろうか。 ならば、リアルとは何だろう。

<人間がいまほんとうに求めているものは、自分の生命とのリアルな接触ということだ、とぼくは思う>。

<そして、人間は昔から、人間は「死」というその絶対リアルをとおして、生きていることの意味を、考えることができた>。

<人間に、自分の生命のリアルとの触れ合いを可能にしていく、別のやり方を、ぼくは創造したいと願っている。ぼくは、いっさいの幻想を、人間の意識からぬぐいさってしまいたいのかもしれない。世界の裸体は、ほんとうに美しい。その裸体を自分が所有したいとか、思いどうりにしたいとか、思ったとたん、裸の美女は消えてしまう。ぼくたちは、リアルとの、性交を求めているのだ>。

中沢新一『リアルであること』(メタローグ) P10-11から引用

中沢さんは<自分の生命のリアルとの触れ合いを可能にしていく、別のやり方>を創造できたのだろうか。