新聞の読書欄から

いつものように、日曜日は朝日と日経の読書欄に目を通しました。朝日の書評から、次の2冊しか食指が動きませんでした。1冊はすでにブログで紹介の辻惟雄『奇想の発見』(新潮社)。もう1冊は『岡村昭彦の写真 生きること死ぬことのすべて』(美術出版社)です。

『岡村昭彦の写真』は美術評論家の北沢憲昭さんが書評している1冊。岡村さんの写真の本質について、ズバリ次のように言い切っています。ピンのあったひと言。確かにと膝を打ちました。

<とかくドラマチックな場面が期待されがちな戦場の写真を、日常的な心性において撮影するということは、戦争写真を、そして戦場のイメージを異化することにほかならない。思うに、これが岡村昭彦の真骨頂であった>。

岡村昭彦の写真 生きること死ぬことのすべて all about life and death