スーザン・ソンタグ著『こころは体につられて 上下』

読売新聞(Web) の書評で、スーザン・ソンタグ著『こころは体につられて 上下』(河出書房新社、各々3,000円)が取り上げられていました。この日記を読むことで、ソンダクという作家誕生の過程を知ることができるそうです。

<『私は生まれなおしている』に続く、ソンタグの日記第2巻。上巻は1964年から68年までを収録。映画やアート、ロックまで、広がる好奇心は『反解釈』に結実。そしてパリ、モロッコ、ロンドン、ヴェトナムの戦地へと赴き……>。

<下巻は1969年から80年までを収録。映画製作、訪中計画、転移性乳がん、敬愛するバルトの死、ブロツキーとの交流…。批評の鋭さは増し、自らへの沈潜はより深まる……土星の徴を携えて>。 (引用については一部加筆修正)

この二冊の要約を読むまでもなく、ソンタグは社会の問題から、人間の問題まで、自分を通して(!)、考え続けた作家だと思います。そして社会から一転、自分自信の生死について考えることになります。

生きることは死ぬこと。ソンタグはそれを知っていた作家ではないかとも思います。(それでも死と格闘をするのですが・・・)第一の日記『私は生まれなおしている』とともに、この第二の日記も通読したくなりました。

私は生まれなおしている---日記とノート 1947-1963      こころは体につられて 上: 日記とノート1964-1980      こころは体につられて 下