PR誌「ちくま」と「みすず」を読む

今日帰りに図書館に立ち寄り、出版社のPR誌を手に取りました。先日「図書」は神保町でもらいましたので、筑摩書房の「ちくま」とみすず書房の「みすず」を読みました。

まず「ちくま」から。やはりいい書き手を揃えています。私の好みかもしれませんが、目次を見るだけでそう思います。連載が多いなかで、やはり注目は鹿島茂さんの「神田神保町書肆街考」。完結はまだ先ですが、出版が待ち遠しい連載です。

また最近気になっているのがみすず書房のPR誌「みすず」です。このPR誌は毎年あの読書アンケート特集を組んでいます。本好きにとってはこうした特集が少なくなるなかで、貴重な一冊です。

では連載はというと、原武史さんの「日記」が掲載されています。毎月このPR誌を読むようになったのはこの「日記」がきっかけです。(原さんの「日記」と坪内祐三さんの「本の雑誌」の「坪内祐三の読書日記」は必読!)

それと池内紀さんの「池内紀の〈いきもの〉図鑑」もいい。5月号では最近海で取れる深海魚を取り上げ、最後に堀内大學さんの「深海魚光に遠く住むものはつひにまなこを失うとあり」の一文。実にうまい! さすが手慣れたものです。

この2つの連載は単行本として出版してもらいたいものです。しかしPR誌の連載の中にもまだまだいい連載があります。見逃すなかれ。