5月の新刊文庫

5月の新刊文庫がネットに掲載されていました。そのなかで気になる文庫は選別すると、次の5冊になります。単行本は持っていても、文庫化のときの解説や評者によって買うか買わないかを決めます。

こう挙げますと、これを見ただけで、当店の好みを直感する方がいます。取り上げる本から当たりがついてしまう。そうした凄い目利きの方がいるものです。だから、小売は面白い、でも怖いのです。

最近気にしているのが、この好みの幅と奥行きです。そこでズレが生じ、ミゾが深まると、お客様との行き違いが起きます。そこからマンネリが始まり、いつの間にかお客様に飽きられてしまいます。

ですから、そうならないために、絶えず好みの幅を広げ、奥行きを深めていくこと! これを忘れないようにしたいと思います。

忘れえぬ声を聴く

黒岩比佐子
『忘れえぬ声を聴く』(幻戯書房
懐かしい人の本を一冊。