5月の新刊文庫
5月の新刊文庫がネットに掲載されていました。そのなかで気になる文庫は選別すると、次の5冊になります。単行本は持っていても、文庫化のときの解説や評者によって買うか買わないかを決めます。
- 吉田健一『英国の青年 吉田健一未収録エッセイ』講談社文芸文庫 05/09 1620円
- 佐藤卓己『大衆宣伝の神話 マルクスからヒトラーへのメディア史』ちくま学芸文庫 05/08 1620円
- 斎藤環 『「ひきこもり」救出マニュアル 理論編 』ちくま文庫 05/08 821円
- 田中優子『カムイ伝講義 』ちくま文庫 05/08 1188円
- 内田樹 『沈む日本を愛せますか? 』文春文庫 05/09 724円
こう挙げますと、これを見ただけで、当店の好みを直感する方がいます。取り上げる本から当たりがついてしまう。そうした凄い目利きの方がいるものです。だから、小売は面白い、でも怖いのです。
最近気にしているのが、この好みの幅と奥行きです。そこでズレが生じ、ミゾが深まると、お客様との行き違いが起きます。そこからマンネリが始まり、いつの間にかお客様に飽きられてしまいます。
ですから、そうならないために、絶えず好みの幅を広げ、奥行きを深めていくこと! これを忘れないようにしたいと思います。