「電子書籍時代の蔵書論」からのメモ

ブック・アサヒ・コムそれでも本は、紙が好き 電子書籍時代の蔵書論」[文]上原佳久 [掲載] 2014年03月17日 からのメモ

1.東京・新宿で2月下旬に開かれた、愛書家8人によるトークイベント。好きなだけ本をため込んだ揚げ句、日常生活に支障をきたした「不幸自慢」に会場が盛り上がった。司会役の書評家岡崎武志さんは「蔵書は所有欲のままに増え続ける。天敵は火と水と家族の無理解」と苦笑する。

2.東京大付属図書館副館長の石田英敬教授(メディア論)は「冊子の方が、人間に備わった空間を認識する能力を生かして、内容を記憶し理解しやすい強みがあった」と話す。

3.空間認識能力が生かせるのは、紙の本が集まった書棚でも同じ。

4.東京大教授・社会経済学者の松原隆一郎は「並んだ背表紙をながめていると、背表紙同士が結びついて、新しい発想が生まれることがある。目の前の空間にあるからこそ、刺激を受ける」と言う。

5.荒俣さんの蔵書で一番古いのは、16世紀の博物学者ゲスナーの本。愛書家から愛書家へと数百年、保存状態は良好で今でも読めるという。「物としての本の保存性の高さは歴史が証明している。むしろ今の電子書籍は数百年後、規格変更などを乗り越えて読めるだろうか? 時の試練を受けるのはこれからだ」と話している。

そして、私のRTのコメントは「やはり、何と言っても、紙の本!」でした。

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