自分の声をそのまま出すこと ( 土屋耕一 )

ツィートを見ていると、土屋耕一さんのつぶやきを見つけました。それが少し長いので、ブログに掲載しました。いいことを言っています。広告業界の大御所、さすがのひと言。先日の四谷シモンさんの言葉もそうですが、やはり年を重ねると言葉にも深みがあります。

「自分の声をそのまま出すこと」。普通の人が言うと、何の変哲もない言葉になりますが、これが土屋さんの言葉とすると、ちょっと違ったニュアンスになります。言葉はその人とともにあり。その引用を再度読み直してしまいました。

<むしろ、今こそ自分を、といいたい。モノ書きであり、商品について語る一人の人間の声がジカに出たら、それが一番だ、ちょうど声楽でノドをしめてツクリ声を出すなと教師が叱るように、自分の声をそのまま出すことを稽古しましょう。そんなにむずかしいことじゃないと思うんだ。土屋耕一

「そんなにむずかしいことじゃないと思うんだ」という末文。このさらっとした後味も何とも言えません。軽からず、重からず、程よい余韻。土屋さんの本『コピーライターの発想』(講談社現代新書)を読んでみたくなりました。

土屋耕一のことばの遊び場。

この本が昨年5月東京糸井重里事務所より出版。