星野博美『戸越銀座でつかまえて』(朝日新聞出版)

 時代も街も変わってゆく。もちろん自分も変わってゆく。
 いまの日常がいつまで続くかわからない。この先も、何度も転ぶだろうし、立ち上がれないと思う日も来るだろう。
 しかし、先のことを心配しても始まらない。
 弱さを否定するのではなく、かといって「これでいいのだ」と開き直るわけでもなく、多少後ろめたさは抱えながら、変わることを恐れず、おどおどと進んだり退いたりすること。
 簡単ではないが、これからはそんな風に生きてみようと思っている。(p271−272)


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