今日の古本屋めぐり
午前中は陽ざしがあったのに、昼から午後にかけて、少し冷たい風、そのせいで肌寒く感じました。しだいに空が重くなってきました。夜遅く、小雨が降るかもしれません。
そんな空模様でしたが、久々にいつもの古本屋めぐりをしてきました。各店を廻りながら、どうもピンとこない、これはまずいと思っていました。あまり求め過ぎると、運も逃げてしまう、そんな思いでした。
気分転換、場所を変え、気を取り直し、再挑戦。すると、どうでしょう。それが功を奏したのか、次の5冊拾うことができました。なぜこうなったのか。こればかりは神のみぞ知るです。
- 丸谷才一『樹影譚』(文春文庫)
- 高嶋俊男『三国志きらめく群像』(ちくま文庫)
- 福田恆存『私の幸福論』(ちくま文庫)
- 矢川澄子『兎とよばれた女』(ちくま文庫)
- 西加奈子『この話、続けてもいいですか。』(ちくま文庫)
帰宅後、各本をチェックしていると、福田さんの文庫に2ページにわたり書き込みがありました。それを見落としていました。その本は即ゴミ箱へ。自戒! いつもそうしています。(まだまだですね)。
また、丸谷さんの文庫は未読です。<歌舞伎役者の中村勘三郎さんに『樹影譚(たん)』の一節を朗読してほしいと望んでいた>(本よみうり堂の記事より)そうです。中村さんもすでに故人、その思いを叶えることができません。
なぜ中村さんに、その本の一節を、またどの一節なのか、知りたくなります。丸谷さんに聞くことができないので、せめて『樹影譚』を読んでみたいと思いました。人には未知なこだわりがあります。だからこそ人が面白いのです。
ここ最近、買った文庫にちくま文庫が多いのは、まさに私のこだわりでしょう。