詩人 佐々木幹郎さんの「詩人 飯島耕一さんを悼む」

今日の朝日新聞の夕刊の「文芸/批評」の紙面は、次のように構成されていました。

なかでも、佐々木さんの記事「詩人飯島耕一さんを悼む」を再読しました。

飯島さんの詩や評論やエッセイを少し読んだことのあるものとして、やはり気になりました。飯島さんと言えば、詩、ジャズ、フランス文学、シュルレアリスムと、そのテーマが並びます。

佐々木さんはこう書きます。<シュルレアリスムの研究と試みを通して、先達である西脇順三郎への敬意を手放さず、詩の中に「笑い」を持ち込むことを飯島さんは実践し続けた。それは江戸期の俳諧とつながるというのが持論だった>。

また、<彼が認めた戦後のシュルレアリストは舞踏家の土方巽と詩人の吉岡実だけだ>とも言います。西脇さんへの尊敬は知っていましたが、飯島さんが認めた戦後のシュルレアリストはそうだったのですか ・・・・・ 。

改めて心よりご冥福をお祈り申し上げます。

最近は読んだことのある作家がひとり、またひりと減っています。そしていつの間にか読んだことのない作家が増えています。自然の摂理、とはいえ、一抹の寂しさを感じます。