9月の新刊文庫
9月の新刊文庫の発売予定一覧が掲載されました。そのなかで、気になった文庫は次の4冊です。単行本、新書の新刊にも期待したいと思います。
- 丸谷才一 『文学のレッスン』 新潮文庫 09/28 578円
- 植草甚一 『いつも夢中になったり飽きてしまったり』 ちくま文庫 09/10 1155円
- 大村彦次郎『文壇さきがけ物語 ある文藝編集者の一生』 ちくま文庫 09/10 1260円
- 四方田犬彦『白土三平論』 ちくま文庫 09/10 1050円
1.丸谷さんのこの1冊。いつか文庫になると思っていましたが、9月にようやく。これは丸谷さん入門の文庫として必読です。これ以外にも、『文章読本』(中公文庫)『思考のレッスン』(文春文庫)も併せて読みたい文庫です。
2.結局、いつものことですが、ちくま文庫が3冊ということになってしまいました。やはり相性がいいのか。かつては晶文社もそうでしたが、いまは筑摩書房でしょうか。最近晶文社も復活の兆しありとのことですが・・・・・。植草さんの文庫化を進めている? であれば、それは喜ばしい!ことです。
3.大村さんの文壇シリーズの1冊。これ以外に、文壇3部作(『文壇うたかた物語』『文壇栄華物語』『文壇挽歌物語』)があります。これは文壇を知るための必読の3つの物語でしょう。それにこれが加わる? 文壇4部作になるのでしょうか。
4.すでに発売当初、単行本で買った本です。結構ムリして買った記憶があります。これと読み合わせてもらいたいのが、田中優子さんの『カムイ伝講義』。文庫を購入するかどうかは、その内容を見てからにします。