堀部篤史さんの「京都ローカル・カレー&ブックス案内」

「POPEYE」8月号を購入し、特集の「カレーと本」を読み始めました。数ページ読み進むと、「京都ローカル・カレー&ブックス案内」という記事が目に留まりました。あの恵文社一乗寺店の店長堀部篤史さんが京都の本屋さん、洋食屋さん、古書喫茶の3軒を紹介していました。

本屋さん = 三月書房
洋食屋さん= グリル生研会館
古書喫茶 = 迷子

このなかで、特に関心を持ったのは、やはり何と言っても本屋さんです。

<休日は必ず街をうろうろする。街を歩けばたいてい思いもよらぬ出会いがある>。そして、<街歩きはまず本屋に入ることから始まる>。

そこで出会ったのが三月書房だといいます。中学から通っている堀部さんは<『三月書房』の本棚を時間をかけて眺めることで次第に知識を広げていった>といいます。<今になってようやく選書の世界観が7割ほど理解できるようになった>。

最後に堀部さんは三月書房を次のように評しています。

<本屋とは捜し物を買うためのお店ではなく、未知の世界に触れることのできる空間なのだと僕に教えてくれた、先生のような店だ>。

こういう本屋さんとの出会い。偶然であるのか、必然であるのか。でも幸せな出会いであることは確かです。堀部さんは三月書房の棚に学び、独自の棚を、店を創りました。三月書房から恵文社一乗寺店へ、こうして文化は継承されていきます。

POPEYE (ポパイ) 2013年 08月号 [雑誌]