今日の拾いもの ☞ 野地秩嘉『キャンティ物語』

今日の拾いものは野地秩嘉キャンティ物語』(幻冬舎文庫)です。たまたま立ち寄った古本屋さんの均一本。はじめは何かと手にとって見ました。カバーデザインがちょっとお洒落だったので、パラパラと読み始めました。

なんとこの本、あの伝説のレストランといわれた「キャンティ」のノンフィクションだと知って、さらに興味津々。本のはじめには当時の「キャンティ」の写真、交流の会った方々、オーナーの川添浩史・梶子夫妻の写真も掲載されています。奥様(まさに)は美しかった!

そこに集ったきら星のような才能たちは日夜その「キャンティ」の歴史を創り上げていくことになります。そこに集まった人たち・・・五木寛之さんはじめ、名だたる方々・・・詳細はP252を。この文庫の「解説」を書いている見城徹さんは<僕にとってキャンティは真夜中の学校だった>と言っています。

その見城さんを「キャンティ」に連れて行ったのが、あの安井かずみさん、となると、・・・ 想像が想像を。今はなきその場所が当時はさまざまな人たちが行き交う交流の場でした。人はそこで人に出会い、話し、分かれ、また出会い・・・。それぞれの道を歩んでいきました。

そうした場所であった「キャンティ」がいまここに一つの物語としてあります。さらにまた、いまの「キャンティ」を、かつての「キャンティ」を知ろうとする方はこちらもご覧下さい。ここにはもうひとつの「キャンティ」があります。

キャンティ物語 (幻冬舎文庫)