今日の拾いもの−立花隆『立花隆の書棚』より

今日の拾いものは古本ではなく、立花隆さんの『立花隆の書棚』(中央公論新社) からの情報。この本を読むまで知りませんでした。

(1)アラーキーこと荒木経惟とぼくは、実は高校の同級生です。当時は特に親しくしていたわけではないのですが、大人になってからいろいろな仕事を一緒にすることになりました。

(2)一方、ぼくは篠山紀信とも一緒に仕事をしたことが多かったのですが、篠山と荒木はお互いにすごいライバル心を持っていて、必要以上にお互いをけなし合ったりして、とても間に入れない関係です。

(1)は読んで初めて知りました。こういう関係というより、であったことに ”つながり” の不思議さを感じます。

(2)は写真に関する考え方が違うので理解できます。なにより、このライバル心こそが、生産性を高める原動力です。そして、それが導火線となって、スパークし、やる気に点火しているのだと思います。

世の中、知らないことが多すぎます。だから人は知ろうとします。何かを知ることによって、わかるようになります。わかることを通して、物事への理解が増し、さらによい考えが生まれます。そしてまた・・・。

こうしたプラスの循環によって、人は賢くなるのですが 、それがいつもプラスとは限りません。マイナスの循環も生じます。だからややこしい。プラスとマイナスをどうコントロールするか。またあのバランスの問題です。

ヤジロベエ、立て!