新聞の読書欄から
5/26 朝日新聞の読書欄から。この2冊。前田英樹『民俗と民藝』(講談社選書メチエ)評者 鷲田清一と田村圭介『迷い迷って渋谷駅』(光文社)評者 福岡伸一。
前者は柳田国男の民俗と柳宗悦の民藝のなかに<「暮らしの真実」を透視しようとする>一冊。民俗と民藝の視点から、暮らしを対象に、かつてからいまをどう捉えているのか。いまそしてこれからをどう考えるのか。気になるところです。
後者は都市再開発に伴い、大変動している渋谷。その地下はまさに迷路。東急と東京メトロが相互乗り入れしてから、右往左往の状態。地上への道筋がわからなくなりました。ですが、この1冊に光明ありか? ひょっとして渋谷の開発コンセプトが迷宮なのかもしれません。
5/26 日経新聞の読書欄からも2冊。
先の評者のひとり 鷲田清一『<ひと>の現象学』(筑摩書房)を内田樹さんが書評しています。まずこれから。この本は<大阪大総長として公務に忙殺される前、哲学者として脂が乗りきった時期の仕事である>。読者はモンテーニュの『エッセー』を読むように、好きな頁を読むのがいいと言います。その全文はこちらに。
すでにブログに掲載しました 立花隆『立花隆の書棚』(中央公論新社)を 松田哲夫さんが取り上げています。が、まだ知の巨人の書棚を見ることができません。3/31図書館に予約して、いま20人中1番目なのですが、まだ返却されません。予約本忘れた頃にやってくる?