後藤正浩「ひと言の余韻」− 鶴見俊輔
日本経済新聞に掲載の後藤正浩「ひと言の余韻」で今回4/21取りあげているのが鶴見俊輔さんです。そこには京都の自宅に伺った時のことが書いてありました。
後藤さんは「鶴見俊輔はいま、数少ない知識人のひとりであろう」といい、鶴見さんの経歴を紹介しています。いくつかの質問に対しての鶴見さんの対応を書き留めています。
この記事を読み終えて、まずご健在で安心しました。「老境の日々」を過ごしているにしても、なにより健康が第一です。これから鶴見さんが健康であることを願うばかりです。
また、今なお本・・・赤川次郎さんの本とカントの『判断力批判』・・・を読み続けているとのこと。この取り合わせも、鶴見さんらしい。そしてカントですか。後藤さんはそうした鶴見さんを「知の人、健在」と書きます。
最後の質問・・・次世代へのメッセージはありますでしょうか?・・・をすると、次にように応えたといいます。
<いまの時代、一人で立つのはたいへんだろうがね・・・・・>。
そして後藤さんは書きます。
<語尾は聞き取れなかった。世の状況にかかわらず、自立かつ自律せよ、と受け取ってよろしいか。厳しい視線で吐かれた言葉だった>。
大事なのはやはり<一人で立つ>ことです。