先人の見えない努力

神戸新聞 2013-04-13「正平調」のコラムで、政党の支部を使った「寄付金還流」について取りあげていました。その中で、コラムの主旨からズレますが、こんな箇所がありました。

<古本屋で買い求めた対談集で、評論家の草柳大蔵さんがこんな話を紹介している。ミヤコ蝶々さんと新珠三千代さんは辞書を持ち歩いて、分からない言葉があると引いた。「字引はボロボロですね。ああいう姿は迫力あるね」と草柳さん。表には見えない姿だ>

わからないことがあれば、知ろうとすること。そして見えないところで努力すること。お二人にとってはボロボロになった辞書こそがその努力の証しだったのです。

草柳さんは当たり前のことを当たり前にやる、お二人に迫力を感じています。まさに同感です。こうした先人の見えない努力に敬意を表したいと思います。