「新聞で紹介された本」から

丸善&ジュンク堂書店公式サイト「新聞で紹介された本」から2冊をピックアップしました。いつもこのページは見ていて、読みたい本があれば、メモしています。

しかし、これだけの本が紹介されて、そのうちのどれだけの本を読むことができるのでしょう。仮に80歳まで生きるとして、70年、1日1冊!読んだとして、70×365=25550冊ということになります。人が生涯読める冊数はたかが知れています。

それでも人は本を読み続けます。

出版業界の現状も・・・データは古いのですが・・・次の通り。

<2009年、21年ぶりに2兆円割れした書籍・雑誌売上高。縮小傾向は、今も止まっていない。書籍売上は4%以上も減少したのに、出版点数は逆に増え続け、年間8万点前後に達する。その大半は、2000〜4000部程度の刊行で、1万部を超える冊数を出し、かつ売り上げている本は1000点前後しかないと見られる。>

こうしたなかで、本を選び、本を買い/借り、本を読むにはガイド=書評が必要です。各紙の日曜版には書評(読書)欄があり、その道のプロの選りすぐりの一冊が紹介されています。

そういうなかから、さらにまた本を選び、本と買い/借り、本の読むことを繰り返しています。

今回私がセレクトした本は次の2冊です。


想像ラジオ        無地のネクタイ


図書館に予約すると、『想像ラジオ』が29番目の29番、『無地のネクタイ』が7番目の7番ということになります。特に前者は各紙の書評欄が取りあげられていたので、この予約人数なのでしょう。

図書館で借りると、本を買わなくなり、書店の売上も、取次量も、出版部数も減り・・・ということになります。では買うかというと、代替商品との比較、コンテンツとコストのバランス等々で、即本に手が伸びない、というのが実情です。

だから、出版業界にとってはこれからも厳しい時代が続きます。でも、それが常態なのです。