読みたい本を読む!

このブログで、以前石牟礼道子さんの著作を取りあげたことがありました。今回石牟礼さんの全集を紹介するために、藤原書店のHPを見てみると、何と大きな見落としがありました。

それは苦海浄土が全三部作であったことです。<『苦海浄土』全三部作の空白だった第二部、初の単行本化!>そこで紹介されているのが『苦海浄土 第二部 神々の村』です。

出版社はこれを<第一部「苦海浄土」、第三部「天の魚」に続き、四十年の歳月を経て完成した、三部作の核心>と言います。

また、渡辺京二さんは次のように評します。

<『第二部』はいっそう深い世界へ降りてゆく。それはもはや裁判とも告発とも関係のない基層の民俗世界、作者自身への言葉を借りれば『時の流れの表に出て、しかとは自分を主張したことがないゆえに、探し出されたこともない精神の秘境』である>

そして、この本を読まねばと思います。こうして本はどんどん興味の先に置かれていきますが、果たしてどれだけの本を読み終えることができるのでしょう。

できる限り、読みたい本を読む! これに徹したい。

苦海浄土〈第2部〉神々の村