1/23「海文堂書店日記」より、この1冊。

週刊 奥の院 1.23 

アルベルト・マングェル  原田範行訳
『読書の歴史 あるいは読者の歴史 新装版』 柏書房 3800円+税

読書の歴史―あるいは読者の歴史 (叢書Laurus)


平野さんがこの大著を紹介しています。その中の引用について!でした。大著で、なおかつ専門的であれば、二の足を踏みます。しかし、こういう言葉を読むと、読んでみたい気持が甦ります。

 著者は、新しいテクノロジーを敵対関係ではなく、本と隣り合わせに並べて道具として効率よく使え、と言う。問題なのは、「経済的理由からそのテクノロジーを強制」され、私たちが「テクノロジーの道具」となってしまうこと。(平野)

また、これは2013-01-18 (金)赤マル上昇中は山陽新聞のコラム「滴一滴」の内容にも通じます。

もっとも読書の功徳は「何を得るか」にあって「何で読むか」ではない。電子も紙もそれぞれの良さを持つ。ならば目的や場所に応じて柔軟に使い分ければいい。それが新しい読書のかたちになる気がする。