今日の朝刊から

[1]今朝12/23の朝日新聞の朝刊には書評委員お薦め「今年の3点」が掲載されています。総勢21名。壮観です。これで今年も終わりといったところでしょうか。昨日で年賀状も完成。残るは大掃除。どんどん終わりが増えていき、そして今年も終わりとなります。12月、日々が加速しています。

[2]朝日新聞の読書欄には「書評委員 この1年」も掲載されています。そのなかから出久根達郎さんのつぶやき。「書評委員になり、多くの新刊を読んだ。改めて紙の本の良さを認識する。電子書籍時代の書評はどんな形になるのだろう」。書評の本質や役割は変わらないと思うのですが、さてどんな形に・・・。

[3]同紙読書欄の「読むぞ! ホップ ステップ ジャンプ」で、池田清彦さん(早稲田大学教授 生物学)が苅谷剛彦さんの『学力と階層』(朝日文庫) を取りあげていました。日本の教育制度の問題点を、階層の固定化という観点からあぶり出した労作。また、巻末の内田樹さんの解説もあり、苅谷さんの考えのエッセンスをすくい取って秀逸だといいます。こう書かれると、やはり読みたくなります。

学力と階層 (朝日文庫)        学校って何だろう―教育の社会学入門 (ちくま文庫)



[4]日本経済新聞社 12/23 朝刊読書欄の「本の小径」より。「文学は、個人の傷と社会のありようを結び付ける回路を見失って久しい。人間の孤独と出発点に、繊細きわまりない生命の歌を生んだ吉原幸子。そのしなやかな感性の来歴を今こそたずねてみたい」。(編集委員 宮川匡司)吉原さんが亡くなって、もう10年。

吉原幸子全詩 1      吉原幸子全詩 2      吉原幸子全詩 3