1月の新刊文庫のこと
「悪漢と密偵」を見ていたら、もう1月の新刊文庫が掲載されていました。早いもので、今年もあと残り1ヶ月。師走になったら、あっという間に時が過ぎ、2013年(平成25年)になります。
年が改まると、身も心も、心機一転! 新しい365日の始まり。年度替わりは、すべてをリセットし、ゼロから始められます。来年の話をすると、鬼が笑うといいますが、それがいいところです。
出版社も1月の新刊には自ずと力が入ります。一年の計は元旦にあり。今年を占う意味でも、いいラインナップで臨みたい。いいスタートを切りたい。誰しもそう思います。
その新刊の中から、ピックアップしました。ちくまが3冊、河出が2冊、新潮、文春、各々一冊。この文庫の冊数に各社の意欲を感じますが、どうでしょう。
- ウラジーミル・ナボコフ
『ナボコフの文学講義(上)』 河出文庫 1/− ¥1,365 - ウラジーミル・ナボコフ
『ナボコフの文学講義(下)』 河出文庫 1/− ¥1,365 - 多田富雄 『残夢整理 昭和の青春』 新潮文庫 1/− ¥483
- 亀山郁夫 『あまりにロシア的な。』 文春文庫 1/− ¥689
- 由良君美 『みみずく古本市』 ちくま文庫 1/9 ¥1,155
- ジョン・バージャー/伊藤俊治
『イメージ』 ちくま文庫 1/9 ¥1,365 - モーリス・ブランショ/粟津則雄
『来るべき書物』 ちくま文庫 1/9 ¥2,100
また1月、待望の1冊、由良君美さんのみみずく3部作の2冊目『みみずく古書市』が出版されます。これであとは『みみずく英学塾』が出ると、3部作すべてが文庫化されることになります。