閃く一瞬を見逃すなかれ!

毎朝の日課。まずPCを立ち上げ、ツイートを読む、次にブログを読む。その記事やツイートのなかで、気になるものを取捨選択する。それについてのコメント、140字以上ならブログ記事として、未満ならツイートとして書く。

それにしても、よく書く内容がある、よく読む内容がある、と感心しています。人間はコミュニケーションする動物です。だから言葉がことのほか大事なのです。情報はひとりではいられない。人間もひとりではいられません。

今日の朝日新聞の「天声人語」を読んでいて、この箇所に惹かれました。筆者は7/26から8/25まで紀伊國屋書店新宿本店で開催された「ほんのまくら」フェアに触れて、こう書いています。

▼このところ、書店は活字離れやネットに押されて苦境が続く。この10年に全国で3割も減ったという。一方で、興味の偏りがちなネット買いとは違う「本との出会い」を演出する試みが盛んだ▼偶然手にした一冊で人生が変わることもあろう。〈真砂なす数なき星の其中(そのなか)に吾(われ)に向ひて光る星あり〉子規。星を「本」に言い換えて、こぼれんばかりの書棚を眺めれば、自分を呼ぶ一冊があるような気がする。閃(ひらめ)く一瞬を見逃すなかれ。

私たちはこの最後の「閃(ひらめ)く一瞬」を探して、書店と古本屋を彷徨っているのかもしれません。あるいはその一瞬を演出するために、書店は、古本屋はあるのかもしれません。

いい一瞬を見つけたい。いい一冊と出会いたい。厳しい残暑、汗を拭きながら、そう思います。