今柊二 『丼大好き』 (竹書房)
この本を紀田順一郎さんが「書斎の四季」で取り上げていました。紀田さんは今さんを「定食エッセイ」という分野を創始し、その文体が食欲をそそり、その「特異な才能は、エッセイスト賞もの」だと言います。
私もかつて今さんのちくま文庫『定食バンザイ!』を一気に読みました。「食」を取り上げる人は多いのですが、定食に限定したものはそう多くないと思います。その意味でも、今さんは定食評論家の第一人者と言えるでしょう。
それ以降、食、特に定食のついての本、ちくま新書『定食入門』を出版し、今回は丼物についての本、『丼大好き』(竹書房 )を出しました。この本と今年出た『定食と古本』(本の雑誌社)も読みたくなりました。
猛暑、夏バテ、食欲のないこの時期、果たして食欲をそそることになるのでしょうか。