黒川創さんは北沢恒彦さんの息子

7月29日 (日) 「朱雀の洛中日記」の「いつか、この世界で起こっていたこと」http://goo.gl/VRlZfを読んで、この箇所をメモしました。

この作家 (黒川創) の文章を読むとき、私はどこかで北沢恒彦という人を思い浮かべてしまう。1999年に亡くなった京都の人だが、役所に勤めながら「思想の科学」の編集に携わり、退職後は京都の私大で「風土論」を教えた。著書『隠された地図』(クレイン 2002年)を私は痛ましい思いで読んだが、同時に見事な人生だと見上げる思いもある。黒川創はこの人の息子なのだ。

まず、黒川創さんの父親が北沢恒彦さんだったこと。そして北沢さんの弟が秦恒平さんであったことを知りませんでした。こうしたこともインターネットがあるので、簡単に調べることができます。

また、北沢さんを検索すると、さらに次の指摘がありました。

元・米屋である自宅の店先を改造し、「編集グループSURE工房」と名づけた。1999年、自死。65歳。工房は娘の街子に引き継がれた。

この編集グループSUREの本、鶴見俊輔『悼訶』を先月仕入れていたからです。まったく知らない出版社だったので、はじめは二の足を踏んでいましたが、鶴見さんの本なので購入しました。

このように人と人の繋がりを辿っていくと、その人のネットワークが明らかになります。その関係と交流の中で、また新しい繋がりが生まれます。人は知ることを通して、人と作品をより深く読み解くことができます。

インターネットは知らないことを知る道具として、まさに自学自習のツールです。何かを学ぼうとするときに、力強いサポートをしてくれます。これを活用することによって、今後学ぶスタイルも大きく変わる可能性があります。