7/19 新宿の「ブ」のオープン
その日、自宅から一番近いところに「ブ」がオープンするというので、朝一番から並んでみました。かつて、錦糸町の「ブ」がオープンしたときに、開店前に並びましたが、出遅れてしまい、落葉拾いになってしまいました。
同じ失敗をしないよう、今回は早めに行き、並びましたが、行ったときはすでに50人以上が並んでいました。丁度新宿3丁目駅から「ブ」に上がり並びましたが、「ビ」の地下の入口にも50人以上の人が並んでいました。
新宿の商店の方々はこれを見るだけも不安になるのではないでしょうか。いま行列のできるお店というと、フード以外、そう多くはないはず。紀伊國屋書店はジュンク堂が撤退して、今度は「ブ」との競争にさらされるわけです。
「ブ」の列に並んでいると、「お客様へのお願い」が配布され、①1回の精算は一人1かごまで、②バーコードリーダー使用不可等の指示がありました。これは厳しい? 実際何人かバーコードリーダーを使用していました。
10時オープン。入口から、順次エレベータでではなく、なんと歩いて上がりました。これは入店の混乱をなくすための対処だったのか。それにしても歩いて上がるのはかなりきつかった。
6階に到着、即「戦闘」態勢?に入りました。なにかバーゲンセールの会場のよう。とにかく、かごに取る取る取る。凄い勢いです。通路も幅広いわけではなく、各自が押し合いへし合い。そこでひるんでいるわけにはいきません。
その通路を上手くすり抜けて棚を見ないと、あっという間に本がなくなります。本の抜き合いがあったり、押した押さないがあったり、かごがあるないがあったり・・・なにせ醜いやりとりが・・・。
自分のかごぐらい自分で管理しろ!といいたいくらい。何とも情けない。何とも見たくない!
それよりも本をと棚を見ていくと、古本ナイアガラのWさんと遭遇。私はかごを持ち、何冊が入れ始めていたのですが、Wさんはじっくり本棚を見ていました。一言二言、言葉を交わし、次の棚へ。
私はこの混雑ではすべて回りきれないと思い、購入する本から文庫・新書は外し、単行本に絞りました。その作戦が奏功し、予想以上の本を買うことができました。
「ブ」でかごを持って、これだけ買ったのははじめてでした。あくまでも私好みの本ですが、これで十分満足でした。そして今回「ブ」の新店オープンに並ぶ意味、来る意味が十分わかりました。
【購入本】
- 澁澤龍彦『フローラ逍遙』平凡社
- 平岡正明『山口百恵は菩薩である』講談社
- 渡辺一夫『フランス・ルネッサンスの人々』白水社
- 大竹昭子『読むと誰かに語りたくなる』中央公論新社
- 堀江敏幸『子午線を求めて』思潮社
- 渡辺広士『ボードレール』小沢書店
- 若菜みどり『都市のイコノロジー』青土社
- 三浦雅士『人生という作品』NTT出版
- 山田登世子『リゾート世紀末』筑摩書房
- 天野忠 『春の帽子』編集工房ノア
- 鹿島茂 『解説屋稼業』晶文社
- レイモンド・ローウィ『口紅から機関車まで』鹿島出版会
- ヴィクター・パパネック『生きのびるためのデザイン』晶文社
- ベルトルト・ブレヒト『ブレヒト愛の詩集』晶文社
- スーザン・ソンタグ『他者の苦痛へのまなざし』みすず書房