本屋さんは逆襲できるか
ブック・アサヒ・コムで「本屋さんの逆襲」が全4回で連載されます。6/20の1回目は「つい手が伸びる「文脈棚」」という記事で、「松丸本舗」の本棚や駄木の「往来堂書店」が取り上げられていました。
身近では、長野の「遊歴書房」さんがこの「文脈棚」で本を並べています。同店は神保町の古書モール(三省堂アネックスルビル4F)にも出品していますので、その棚を見ることができます。
(おそらく、古本屋さんが「文脈棚」をやっているのは「遊歴書房」さんだけでしょうか?)
「文脈棚」の本屋さんっは「探せないけど、出会える本屋」さんです。それは本のつながりから自分を見つける本屋さんともいえるかもしれません。結局は笈入(おいり)店長の言葉に行き着くことになります。
また、それはアマゾンのような「同本」志向でなく、「異本」志向で、かつ何らかのつながりによって「異本」を再構成し、新しい視点・発想・思考の本の世界を開示します。
そう考えると、「文脈棚」は見つける棚であるだけでなく、考える棚でもあるといえるかもしれません。しかし、棚の文脈を読み取るためには、それなりの感度が必要になります。
(しかし、それがなければ、どうなるのでしょう。この一点が疑問です? もっと「今泉棚」を学ぶ必要があります)。