今週の読書はこの2冊

このところ由良君美さんの『みみずく偏書記』(ちくま文庫)について書いたり話したりしています。というのも、この一冊を読了して、刺激されることが多々ありました。

私の場合はまず付箋の立つ数で単純に分かります。そのなかでも、最重要の赤の付箋が数多く立っています。この二点を見るだけでも、この一冊がいかにいいものか理解してもらえるでしょう。

先日のみちくさ市で、モンガ堂さんの店頭に、由良さんの本『みみずく偏書記』がありました。いい値段が付いていました。一瞬食指が動いたのですが、文庫を持っているのと単行本の状態がイマイチでしたので見送りました。

あとは古本市で由良さんの本を探すこと。それと、今年もう一冊出る由良さんの本を買うこと。これを絶対忘れずべからずです。それにしても、また読んでみたくなりました。『みみずく偏書記』。

この本に触発され、ここ数日で淮 陰生『 一月一話―読書こぼればなし』を岩波新書で 、外山滋比古『異本論』を単行本で再読しました。やはり由良さんの影響力はすごい。読書の強力な促進力になりました。

前者は淮 陰生=中野好夫さんの著書ですが、一読するだけで、知識の広さと奥深さに驚きます。また外山さんの本も「異本」とは何かを独自の視点で解き明かしています。これも一読に価します。

あとは山口昌男さんの『本の神話学』を、と思っていますが、なんと目に留まったのが、先日の長野の門前古本市で買った平川克美さんの『小商いのすすめ』ミシマ社です。今週の目標はこの2冊にします。

小商いのすすめ 「経済成長」から「縮小均衡」の時代へ