佐藤雅彦『考えの整頓』を読んで
佐藤雅彦『考えの整頓』(暮しの手帖社)を読みました。やさしく、わかりやすく、ちょっと深い。そんな読後感想を持ちました。
1. 私はその人その人なりの創意と工夫が大好きです。p032
2. 私が好きなのはその便利さはもとより、それを考えついたり行ったりすること自体が、とても人間的で、暮しを生き生きさせるということなのです。p033
3. 物語の創造という能力は、断片的な情報群を一件落着させ、禍根を残さず、我々に新しい未知に向かうことを可能にさせているのです。p055
4. 多くの人にスポーツや芸術が愛好されるのは、枠組みの固定化や繋がり方のパターン化を壊し、新しいそれらを見せてくれるからであろう。p065
5. よく学生に、デザインとアートの違いを問われることが多いが、そんな時には、デザインとは「よりよく生きるための方法」であり、アートとは「なぜ生きるか」ということ自体から考えることである、と答えている。p219
6. (大学の理系の研究室の先生から言われること)「とにかく差を取れ、データの差を取れ。そこから何も出なかったら、さらにその差の差を取れ」と。p264
7. アイデアなんて、一度手をするっと抜けた途端、どんな形だったのか、そもその何についてのアイデアだったのかさえ分からなくなってしまうのだ。p174
だから、メモと取る。