秦早穂子さんの『影の部分』

日経新聞4/22朝刊の読書欄から。

秦早穂子さんの『影の部分』(リトルモアhttp://goo.gl/wc7rHです。映画「勝手にしやがれ」、ヌーベルバーグのゴタールの代表作を、誰よりも早く、買い付けたのは当時27歳の日本人女性だった・・・そんな著者の自伝的小説・・・気になる一冊です。

一貫しているのは「自分の目で確かめたものしか信じない」という態度だ。その冷徹な視線が彼女を取り巻く世界にグサリと突き刺さる。徒党を組まず、時流におもねらず、スバリ「真贋」に迫る著者の映画批評と同じ眼である。

これもいい表現です。果たして、この書評を書いた人は誰なのでしょう。そこまで詮索したくなります。そしてなにより読んでみたくなります。グッと誘う書評を久しぶりに読みました。


影の部分 (真夜中BOOKS)