庄野潤三さんの言葉
日本経済新聞の日曜版で、編集委員の浦田憲治さんが「忘れがたき文士たち」というコラムを書いています。12月4日(日)は庄野潤三さんを取り上げています。そして見出しには「平穏な日常の喜び描く」と書いてありました。
浦田さんが庄野さんにインタビューした時のことばです。
身近なことだけを書いています。変わった暮らしが面白いのではない。平凡な暮らしにこそ喜びがある。しっかり観察すれば、うれしいことはたくさんあります。
まさにらしいの一言。
浦田さんは最後にこう書いています。
たしかに庄野さんには悲しいことや嫌なことにあえて目をつむり、幸福の瞬間、一瞬に人生の本質や文学の核心を見いだそうとする作家としての強い意志と自信が感じられた。