気になる写真家と美術家

最近気になる人が二人います。それは写真家の植田正治さんと美術家の野又穫さんです。ご存知でしょうか。

写真家の植田さんについてはすでに7/11の「朝の静寂は ・・・」に写真集を掲載しました。植田さんの写真は一目しただけで、何か奇妙な違和感を感じます。

それを知りたいと思い、植田さんの写真を見ます。違和感が残ります。わからないから、また興味を持ち、また見る。そんな繰り返しをしているような気がします。

美術家の野又穫さんの画集をまだ見ていません。が、いつでしたか、新聞の挿絵として掲載しているものを見ました。最近では朝日新聞の日曜版の「ザ・コラム」に野又穫さんの絵が掲載されています。

野又さんの絵も見ると、何かの建物なのですが、それが妙な形をし、変な雰囲気を漂わせているのです。これが一体何なのか。その絵から感じ取るしかないのですが、それがわからない。

二人の作品に感じるものは、かつて自分の中にあった何かかもしれません。いま自分の中にある何かかもしれません。また、求めている何かかもしれません。

この二人の作品は多くの?を残します。その?をひとつひとつ解くこと。それが作品を読み解くことでもあり、自分を読み解くことでもあります。だから、いま、この違和感にこだわりたい、と思っています。

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