今年もあと一日

所用で2日間ブログを休みました。いままでもブログを休むことはあまりなかったと思いますが、今回ばかりは私事につき仕方なく。戻って、ブログを見ると、なんと100以上の未読ブログがアンテナに登録されていました。

いやはや参った!というのが実感です。この時期、本の買い納めのこと、一年を振り返っての話など、それぞれが書き込んでいます。この一年、確かにいろいろありました。その一年が明日で終り、新しい一年がまた始まります。

では私の買い納めですが、書店で眼に留まったのが、原武史さんの『「鉄学」概論−車窓から眺める日本近代現代史』(新潮文庫)でした。「第一章鉄道紀行文学の巨人たち」では、内田百輭阿川弘之宮脇俊三の3氏を取り上げて、最後にこう書いています。

内田百輭阿川弘之宮脇俊三と受け継がれてきた鉄道紀行文学の系譜は、阿川より年少の宮脇俊三が亡くなったことで存亡の危機に立たされている。はたしてこの先、この系譜に連なる「巨人」は現れるのであろうか。>

この第一章だけ読んでも、楽しい文庫です。第二章以降も期待ができそうです。じっくり読みたい一冊です。原さんはご承知の通り、自分の個人史を交えて書き上げた『滝山コミューン1974』(これは面白かった!)の著者でもあります。

原さんの鉄道関係の本にはこのほか次の2冊があります。目次を見る限りで重複する項目もあるのですが、これも併読してみたいと思っています。


「鉄学」概論―車窓から眺める日本近現代史 (新潮文庫)      鉄道ひとつばなし (講談社現代新書)      鉄道ひとつばなし 2 (講談社現代新書)