虫明亜呂無さんの3冊

このブログでも取り上げましたが、虫明亜呂無さんの本1・2・3と3冊、すべて揃いました。いままでは 3 の『時さえ忘れて』をまず入手。次に、2 の『野を駆ける光』。そして、今日1の『肉体への憎しみ』(筑摩書房)。

これで胸のつかえがおりました。どうでしょう。1年ぐらいかかりましたか。ここまで来るのに。全部揃えば、何と言うことはないのですが、それまでがじっと我慢。蒐集とは我慢あるいは忍耐。

例えば、いま古井由吉さんの初期の全エッセイ集3冊を集めています。これが集まらない。1 が『日常の"変身"』、2 が『言葉の呪術』、3 が『山に行く心』(作品社)。これを1年以上かけて集めて、1 と 2 が手元にあります。あとは 3 だけ。( 数字はローマ数字ですが、表示できないため、アラビア数字の表記にしています。)

しかし、です。今週神保町に行った際に、この3冊が全部揃って、1冊帯欠けで、1500円でした。見つかるときはなぜか突然。見なければよかったと独り言。やりきれない虚脱感が、今も残っています。蒐集とは諦念あるいは断念か。

さて、どうしましょう。この3冊。以下、その時買った文庫3冊です。
『面白い小説を見つけるために』は持っていなかったので、購入しましたが、あとで、これが『小説世界のロビンソン』の改題だと知りました。これは気づかない私の不覚、何とも致し方なし。

面白い小説を見つけるために (知恵の森文庫)     淀川長治 シネマパラダイス 1 (集英社文庫)     淀川長治 シネマパラダイス 2 (集英社文庫)