佐野洋子さん死去

絵本作家でエッセイストの佐野洋子さんが11月5日午前9時54分、乳がんのため東京都杉並区の病院で死去しました。葬儀は近親者のみ。後日、お別れの会を開くそうです。喪主は長男弦(げん)氏。

佐野さんは中国、北京生まれ、72歳。武蔵野美術大卒業後、ベルリン造形大でリトグラフを学び、帰国後、デザインやイラストの仕事を経て、1971年「やぎさんのひっこし」で絵本デビュー。77年刊行の絵本「100万回生きたねこ」は178万部のロングセラーとなっています。

ほかに「わたしのぼうし」(講談社出版文化賞)、「ねえ とうさん」(小学館児童出版文化賞)、エッセー集に「神も仏もありませぬ」(小林秀雄賞)などがありますが、なかでも母親との確執などを描いた2008年の「シズコさん」は話題にもなりました。

ご冥福をお祈り致します。

100万回生きたねこ (佐野洋子の絵本 (1))      わたしのぼうし (絵本のせかい 2)


ねえとうさん―ぼくとうさんの子でうれしいよ (創作絵本)         神も仏もありませぬ