ミステリー専門店「深夜プラス1」が自主廃業
今日、ウェブ巡回をしていて、気になる記事を読みました。あのミステリー専門店「深夜フラス1」が自主廃業しました。今回のこの件について店長はこう言っています。
<「若い人にミステリーの魅力を伝えられず、読者が一向に増えなかった。とはいえ、漫画と雑誌があってこそやってこられたのだが、この不況でそれすらも厳しくなってきた」(浅沼店長)>
これが小さな書店の現状なのです。記事を読むと、確かに<90年代初頭の海外ミステリーブーム時は18坪の店内が「歩けないほどの混雑ぶり」だったという。>時期もありましたが、実際はそれほど楽ではなかった、と言うのが実情でした。
こうした専門書店にとっては業界の流通事情というもうひとつ問題があります。売れ筋は配本の冊数制限、新刊の出版サイクルが早まっていること等があげられます。これらは小書店にとってはまさに死活問題なのです。
お客様はどこで本を買えばいいのか。こうなった以上、大手書店で買うしかありません。小さな専門店ができても、こうした事情は変わりません。ではどこまで維持できるか。小書店(中書店も含まれるか)には生きのびる道はもうないのかもしれません。
これが現実!です。
※記事は「新文化」9/9に掲載、「Shinbunka ONLINE」でも読むことができます。