9月の新刊文庫

もう9月の新刊文庫の予定が太洋社の「BOOK index」に掲載されました。しかし、考えれば、すでに8月。来月のことなのです。暑さばかりに気をとられていますが、季節は夏から秋に。

今回一巡しましたが、何とも気になる文庫がありませんでした。それでも何冊か、ピックアップしました。それでもどうもしっくりきません。こういう月もあるのです。

著者は日本人に限りました。本を買うのは、基本、日本人に限定していますので。
注目はちくま文庫の2冊でしょう。『茨木のり子集(全3巷)』は大いに期待をしています。

また、三浦展さんの『消費社会から格差社会へ 1980年代からの変容』。私も戦後史の中で、1980年代が大きな転換点となっていると思いますので、この本に関心持っています。また西武・パルコの「セゾン文化」について、今興味があり、少しずつ読み始めています。

例えば、


ポスト消費社会のゆくえ (文春新書)           無印ニッポン―20世紀消費社会の終焉 (中公新書)



洋物(翻訳)ですと、気になるのが次の2冊。

このところ河出文庫が健闘しています。特に文庫にそれを強く感じます。今回のジル・トゥルーズの文庫も読みたいのですが、本当に買う人がいるのでしょうか。それでもこれを文庫化する意欲は良しでしょう。

ちくま文庫も好調のようです。9月の新刊の中でも、3冊選択しました。今月の『カレル・チャペック旅行記コレクション(全5巻)』はちくま文庫だからこそか。ちくま文庫はこのままの路線でいってもらいたい。

そう、光文社文庫で、ジャン・ジュネの『花のノートルダム』が出ます。ジャン・ジュネって、忘れられた作家?! でも懐かしい作家です。『泥棒日記』もいいのですが。まずは『花のノートルダム』ということでしょうか。