新宿の書店にて

冬に逆戻りしたのかと思うくらいに寒い雨の一日でした。時間があったので、新宿の書店に入りました。一巡して、気になる本をメモしました。

メモをすることがあまりないのですが、今日は一片の紙に書名を書き記しました。新聞やネットだけでは本の情報をすべて知ることができません。

その点、書店は知らない本と出会えますし、平面的な情報ではなく、立体的な触感を感じることができます。それが本の手触りです。

どんな媒体であれ、これに勝るものはありません。本というモノを想像するのではなく、実感することが本選びには欠かせません。

いい本と出会うこと。それは中身と外見に加えて、モノとしての本の質感を感じることです。それが偶然ではなく必然として。

本日の気になる本

この中で、一番気になるのは吉田一穂さんの本です。堀江敏幸さんが解説を書いています。内容は次の通り。

<「太古へ三十度傾いた、もうひとつの地軸の先に輝く不可視の極をめざして、一穂の言葉は垂直に飛ぶ。」(堀江敏幸)/金子光晴西脇順三郎などと親交を結び、埴谷雄高澁澤龍彦花田清輝岡本太郎大野一雄らに慕われ影響を与えた<極北の詩人>吉田一穂の代表的な詩篇をはじめ、今では触れることが難しい随想・試論を現代仮名遣い、新字体で精選。>

また、松山巌さんの『ちょっと怠けるヒント』(幻戯書房)を探したのですが、書店の在庫にはありませんでした。新聞広告では3/10配本予定なのですが、どうしたことでしょう?

白鳥古丹(カムイコタン)―吉田一穂傑作選     女神の移譲――書物漂流記     ケンブリッジ・サーカス (SWITCH LIBRARY)