1/17 今日の切抜帖より

■「書標 ほんのしるべ」1月号

ジュンク堂の月刊誌「書標 ほんのしるべ」1月号が「個人全集を読む」という特集を組んでいました。それよりも驚いたのはこの月刊誌がPDFで読めるのです。こういう時代が来る、いやもう来ています。

だから雑誌が売れないわけです。PDFもだいぶ普及してきて、ビジネス文書のやり取りでは当たり前になっています。しかし、月刊誌まるごとはジュンク堂書店だけではないか。

松岡正剛さんは『多読術』(ちくまプリマー新書)で、

<読書の頂点は全集読書だと言い切り、「個人全集には著者や作家の全生涯が並んでいる(略)とくに見落とせないのは手紙類やノート類を集めた巻で、これらはめったに単行本や文庫本では読めません。。とくに面白いのは……」>

と書いているそうです。*1

これは確か。古本でも全集が売れないので、かなり安くなっています。それは読者のとってはいいことです。だからと言って、すぐ買うかどうか。

全集を買った後どうするかという問題があります。本の置き場の問題。これが最大の難問です。ほしい、でも、の繰り返し。本を置くスペースが十分あればいいのですが。さて、と逡巡してしまいます。

特集には個人全集についての話のほかに、「巻数の多い全集一覧」や「おすすめ文庫版全集」等が掲載され、大いに参考になります。因みに一番巻数の多い全集は誰のでしょうか。ハイデガー全集(創文社)で、何と102巻もあるといいます。

個人全集に関心のある方はぜひお読み下さい。

知の編集工学 (朝日文庫)    知の編集術 (講談社現代新書)    多読術 (ちくまプリマー新書)



古本酒場コクテイルの移転

本好きなら、必ず読んでいる「okatakeの日記」ですが、1/16のブログに高円寺の古本酒場コクテイルのことが書いてありました。コクテイル自体、今週で終了とのこと。そこで、坂崎重盛さんと飲んだそうです。

移転先は<同じ高円寺の高円寺北3−8−13 北中通りの抱瓶を越え、洗濯船を右に見て、まだその少し先の左側。新生オープンは、二月末から三月初めになるそうです>と書いてありました。

古本+酒場とく新しい業態のお店でしたので、見てみたいと思い何度も行きました。どうもタイミングが合わず、飲むことも食べることもできませんでした。新店舗がオープンしたらと思っています。

高円寺 古本酒場ものがたり


*1:「とくに面白いのは・・・・・・」のあとが気になり、同新書をあたりましたが、どこにあるのか、その箇所を見つけることができませんでした。これがPDFですと、検索をすれば、そのキーワードの箇所をすぐ見つけることができます。この点はデジタルの良さです。しかし、本のあの質感や触感はデジタルでは感じることができません。