庄野潤三さんの言葉

昨日は諸般の事情により、また開店休業をしてしまいました。一日ブログを見ないと、アンテナに登録してある未読ブログがどんどん増えていました。こんなに登録していたことを改めて知りました。

ブログは日々更新され、それを順次読んでいくと、本に関する新しい情報を得ることができます。例えば、池袋のBのオープンの話題や12月の新刊情報等。

また土曜日は恒例の新聞の整理の日でした。その整理も昨日できなかったので、今日行いました。11/27付の日本経済新聞を読んでいると、「追想録」で庄野潤三さんを取り上げていました。見出しは「平凡な毎日の喜び描く」。

筆者浦田憲治さんが庄野さんの言葉を引用していました。この言葉がまた見出し通り、庄野さんの作風をずばり言い当てています。

<変わった暮らしが面白いのではない。平凡な毎日に喜びがある。どんなことがうれしく、どんなことを楽しんでいるかを書いている>

『貝殻と海の音』から10月の新刊文庫の『けい子ちゃんのゆかた』までで10冊を超えたと言います。庄野さんの単行本と文庫の両方を持っていますが、これを機に整理をし、じっくり読んでみようと思います。

いつも変化ばかりを追い求め、平凡な、普通の、当たり前なことに、鈍感になっています。日々のなかにこそ、喜びがあることを知り、それを楽しむために、庄野さんの本があります。

       けい子ちゃんのゆかた (新潮文庫)