雑誌からウェブへ

10/2に<「谷根千」最後の日>で、「谷根千」が雑誌からウェブに移行したことを書きました。今日の朝刊を見ると、新潮社の「考える人」秋号で、次のような特集を組んでいました。

<活字から、ウェブへの・・・・・。>

さて、この・・・・・なのですが、何か。これはこの特集を読まないとわかりませんが、雑誌ばかりでなく書籍もウェブを無視できない状況になっていることは確かです。

すでに言い続けられてきたことですが、雑誌が休刊するたびに実感することです。それではどうするか。各社検討をしているのですが、まだ実効が上がっていないのが現状です。

日本経済新聞 10/4日曜日の「活字の海で」でも、このことを取り上げていました。

その中で、永江朗さんが「出版市場がどん底の今は、書店に本を並べていているだけではダメ。そういう意味でもこういう新しい試みをどんどんやっていくべきだ」と語っています。

「こういう新しい試み」とは昨年休刊した「現代」の後継メディアとして9月に創刊された講談社の「G2」が、全記事を順次ネットで無料公開すること。

考える人 2009年 11月号 [雑誌]       g2  ( ジーツー ) 創刊号 vol.1 (講談社MOOK)



もう決して雑誌優位の時代は来ないので、雑誌とウェブの共存か、ウェブの優位か、いずれかの道を進むことになります。

出版社としては共存の道が妥当なのですが、新しい関係づくりのために試行を繰り返すしかないのかもしれません。その道筋が見つかっても読者につながっていない場合は淘汰されることになるでしょう。

出版業界はそれだけ厳しい状況に立ち至っているのです。