選挙と風雨と台風と

今日は衆議院選挙の日です。昼前に選挙に行き、昼と食べ、新宿へ。新宿でプリンタのカートリッジ を買い、いつもの本屋Jに行き、山口昌男『学問の春』(平凡社新書)を購入しました。

ちょうど午後から雨が降り始め、夕方には強い風と雨になりました。台風11号が接近しているといいます。そのせいもあるのでしょうが、しだいに風雨が強くなりつつあります。

夜8時を過ぎると、選挙の投票が終了し、即開票が始まりました。どのテレビでも選挙特集をやっていました。開票が始まった時点で、すでに民主優位、あとは各党の席数の問題になってきました。

有権者自民党より民主党を選択、政権交代を待望している。その結果として、圧倒的な民主党の勝利でした。これから政権交代が行われるわけです。さて、次の段階が待っています。

選挙開票のテレビを見ながら、買ってきた山口昌男『学問の春』を読みました。この講義は<一九九七年春学期(四月か七月)、札幌大学文化学部で行われた山口昌男先生の「文化学総論」の講義>です。( 新書になるまでにかなりの年月がかかりました。その経緯は「編集後記」で。)

講義はホイジンガの『ホモ・ルーデンス』により、毎回テーマを決めて行われました。読み進むうちに寄り道や廻り道が多い授業になっています。しかし、これが実に面白い。山口さんの講義の様子が再現されています。

さらに人類学者の浅野卓夫さんの本文の注と「編集ノート」と「参考文献案内」も付き、丁寧な構成になっています。まさに山口さんの授業を<最前列で学ぶ>ことができます。

しかし心配なのは、編集後記にある<現在入院中の山口先生>ですが、状態はどうなのでしょうか。「著者紹介」を見ると、1931年生まれですから、今年で78歳になります。山口さんもかなりの年齢になっていました。

また、先日京都精華大学創立40周年記念事業として作成された「吉本隆明語る 思想を生きる」のDVDが届きました。聞き手は同大学名誉教授の笠原芳光、Webで申し込めば無償で送ってくれます。( まだ大丈夫なのか? )

DVDを見る限り、吉本さんは健康そうではあるのですが、やはり老いたという印象を強く持ちました。それもそのはずです。吉本さんも1924年生まれ、今年85歳ですから。

なによりお二人のご健康を願っています。