「サントリークォタリー」も休刊

朝日新聞によると、<企業広報誌としては異色の執筆陣と充実した内容を誇ったサントリーの季刊誌「クォータリー」が今月発行の88号を最後に休刊した>といいます。

この雑誌は<前身ともいえる月刊誌「洋酒天国」(1956〜64年)には、同社(当時の社名は寿屋)の宣伝部に所属した開高健さんや山口瞳さんらが携わった>雑誌で、それ以降も季刊誌として発行されていました。

いま本棚を見ると、1990年季刊35があります。この雑誌の特集が「開高健 いくつもの肖像画」です。あの頃の開高さんの写真も何枚も挿入され、かなり厚く、内容も充実しています。

こういう事態について何か言ってどうなるものでもありません。各社とも新しい雑誌のかたちを模索しています。伝統のある「サントリークォタリー」が復刊されることを期待するばかりです。

それがかなわなければ、雑誌という媒体そのものの存在価値がないということになります。またここ雑誌の休刊が急増しています。雑誌はすでに媒体として役割を終えたのかもしれません。