本よみうり堂より

本よみうり堂でも、「2006年 読書委員が選ぶベスト3」を取り上げて、今年の読書委員のベスト3を掲載していました。その中から、気になる委員を2名上げます。

一人は茂木健一郎さん、もう一人は川上弘美さん。ともに今注目の脳科学者と小説家。後者川上さんは最新刊『真鶴』(文藝春秋)が高く評価されています。その最先端を走っているお二人はどういう本をベスト3に選んだのでしょうか。

茂木健一郎
(1)小島信夫『残光』(新潮社)
(2)南直哉『老師と少年』(新潮社)
(3)梅田望夫ウェブ進化論』(ちくま新書

茂木さんの選択も面白い。南直哉さんの本は読んだことがありません。これを機会に『老師と少年』を読んでみたいと思います。その他、小島さんや梅田さんは知っているので問題はありません。が、梅田さんの『ウェブ進化論』は内容充実、本当にタイムリーでした。

川上 弘美
(1)古井由吉『辻』(新潮社)
(2)黒井千次『一日 夢の柵』(講談社
(3)藤原新也『黄泉の犬』(文芸春秋

川上さんの選出はどうでしたか。古井さんと藤原さんのお二人が気になりました。特に藤原さんの『黄泉の犬』は別でも取り上げられていました。さらに気を引きます。久しぶりに藤原さんの『黄泉の犬』を読んでみたくなりました。

こうして毎年も1年が終わり、新年を迎え、また年齢に+1です。それはそれとして、今年はどんな一年でしたか。

黄泉の犬