古書日月堂の「Web版特集目録 机上のK.K氏」

9月1日に、古書日月堂の「Web版特集目録 机上のK.K氏」がサイトに掲載されました。今日このサイトを見ましたが、目録のWeb版として大いに参考になりました。

はじめから順次見ていったのですが、途中からじっくり見ている自分にづきました。この目録はそう見る/見せるようにデザインされています。一冊の本(本ばかりでなく、雑誌、ポスター、チケットなど含み)が紹介されています。

その紹介内容は次の3つで構成されています。

  1. 商品の基本情報
  2. 商品の写真
  3. 商品のキーワード

まず商品の基本情報は表示を見てもらうと通常の内容です。次に商品写真は掲載分をすべて写真撮影をしたのでしょうか。きちんと商品が撮られ、大きめに掲出されています。このくらいの大きさですと、商品がはっきり見ることができます。こうした写真の見せ方がうまい、またきれいで見やすい。

最後のキーワードですが、この使用は次のようにするのだそうです。

商品の内容・性格によって、本来カテゴライズできる部分は、商品毎に「KEY WORD」を添えました。各ページの範囲内ではございますが、検索キー操作(Ctrl+F/Command+F)に以下のキーワードをご利用くだされば、スキップしながらご高覧いただくことができるかと存じます。

これらをすっきりとしたレイアウトでまとめています。通常目録はいままでモノクロで、活字が多かったのですが、こうしたWeb版を見ますと、どんどんWeb版に移行するのではと思います。このWeb版を紙ものにするコストを考えても明らかです。( 紙の目録もいいのですが )

古書日月堂の「Web版特集目録 机上のK.K氏」はWeb目録の一つのスタイルをつくりました。そして最後にこう結びます。ぜひご覧下さい。

時代を前に進めていくものとは、何か? / K.K氏は、それを見極める名手だったのだと思う。/ いま、あなたにはそれが、見えているのか? / あなたがそう思うものは、果たして本物なのか? / いつかそれを振り返ってみるとき、間違いなかったとあなたはいえるのか? / 「それを見極める眼をもてあらゆるものをつぶさに見よ」。/ K.K氏の残していったものたちが、/ そう囁きかけているように、思うのである。

古書日月堂の「Web版特集目録 机上のK.K氏」について、「ナンダロウアヤシゲな日々」、「daily-sumus」、「「北方人」日記 」のブログが取り上げていました。

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