書店は著者と読者の出会いの場

日経新聞の「日経プラス1」の「私のビジネステク」(活字離れでも本は売れる③)で、ジュンク堂書店 池袋店副店長の田口久美子さんが書いています。

書店は本を売る場所であると同時に、著者と読者の出会いの場でもありたい。

この思いから、ジュンク堂の池袋店のトークイベントは始まりました。はじめは苦労の連続で、参加者の少ないときにはアルバイトを集め、客にしたこともあるそうです。

それでも、一途な思い。月2から3回やっていたトークイベントが週2回*1行われ、池袋店の名物になりました。こうした直接売上に結びつかないイベントもジュンク堂の「キーワード」*2になっています。

その田口さんはすでに『書店風雲録』(本の雑誌社)を書いていますが、この「書店風雲録以降」の出来事は次に記されています。

書店風雲録

昨日ポプラビーチニュースで、田口さんの「書店日記」*4をまとめた『書店繁盛記』が9月6日に発売されるといいます。書店の好きな方、本の好きな方、そして田口さんの好きな方はぜひの一冊です。

*1:いまは週2回のペースで行われていることを考えますと、この企画から運営まで相当の時間と労力を要すると思うのですが、そんなことを微塵も感じさせません。それが素晴らしいところであり、凄いところです。

*2:キーワードとはその会社や人物の特徴であり象徴です。このキーワードが=で結ばれたときに無形の価値を生みます。それが直接的であれ間接的であれ、価値を創造する点においては等価です。

*3:この日記を調べていて、日付をどこかにいれてほしかった。いつごろの日記か調べる場合もありますので。この日記の内容が見やすいように、退屈男さんがこの日記の内容をリンク集にしています。

*4:<『書店風雲録』(本の雑誌社刊)などでも注目を集めた田口さんが、書店の店頭で日々奮闘する書店員たちの姿を通じて、本と出版業界の未来を考えます。>(ポプラビーチの本の紹介)