文芸誌の連載から
文芸誌ってなに? それさえも、忘れられた雑誌です。果たして採算がとれているのかどうか。本当に不思議な雑誌が世の中にあるものです。(「文學界」「新潮」「すばる」「群像」 3/7 朝日新聞より)
せいぜい新聞広告でその内容を見るだけで、いままでほとんど読んでいません。それでも、タイトルが気になり、読んでみたくなるものもあります。いまの自分の関心と雑誌のテーマが一致すると、書店で立ち読みするか、図書館で読むか借りるか。いずれにしても、喜ばしい限りです。
そんな気になる連載を、今日見つけました。それは、新潮社の『新潮』4月号 米本浩二さんの「石牟礼道子と渡辺京二 不器用な魂の邂逅」です。
丁度石牟礼さんが亡くなってから2年になります。先日も日経新聞で石牟礼さんを取り上げていました。そんな経緯もあり、兎にも角にも読んでみたくなりました。
☞ 苦海浄土3部作・・・・・いま手元にあるのが『苦海浄土』『天の魚』の2冊です。検索をすると、「苦海浄土3部作」というのがありました。そこで、もう一冊は何かを調べると、こう書いてありました。
全三部作がこの一巻に!
『苦海浄土』は、「水俣病」患者への聞き書きでも、ルポルタージュでもない。患者とその家族の、そして海と土とともに生きてきた不知火の民衆の、魂の言葉を描ききった文学として、“近代"なるものの喉元に突きつけられた言葉の刃である。半世紀の歳月をかけて『全集』発刊時に完結した三部作(苦海浄土/神々の村/天の魚)を全一巻で読み通せる完全版。
[新版あとがき]石牟礼道子
[解説]赤坂真理・池澤夏樹・加藤登紀子・鎌田慧・中村桂子・原田正純・渡辺京二
『神々の村』がその一冊でした。それを加え苦海浄土3部作といいます。