古井由吉さんのこと

先日、古井由吉さんが亡くなられたことは、2月27日の当ブログでもとり上げました。3月1日の朝日新聞の朝刊で、詩人・作家でもある松浦寿輝さんが「古井由吉さんを悼む」と題して古井さんのことを書いています。

特に、松浦さんの記事は古井さんの文学を高く評価し、独特な文体で「ヒトの心の探求」の営為を作品として残したと記しています。これは松浦さんの古井さんへのいい葬送だと思います。関心のある方はぜひお読み下さい。

☞3月2日日経新聞の朝刊「文化」で、黒井千次さんが先月亡くなった古井さんのことについて書いていました。黒井さんも同じ「内向の世代」の作家です。難解といわれる古井さんの作品の背後にはドイツ文学が、また、最近は柳田国男さんの著作を熱心に読んでいたそうです。老いて、なおこの意欲!なのですが、やはり生きているうちが、花なのです。