ル・クレジオ 『地上の見知らぬ少年』より

 子どもは光だ。何もかもを明るく照らし出す光そのものだ。子どもは貧しい人たちや遊牧民にどこか似ている。同じような強さ、同じような誠実さが感じられる。同じ力と美しさが伝わってくる。こういったすべてをぼくらは子供たちから受け取る。すると、それらがぼくらのなかに染みこんでくる。子どもは魔術的だ、子供だけが完全に魔術的な存在なんだ。

 子どもは本当に不思議な存在です。その存在が放つ光は私たちにに底知れぬパワーを与えてくれます。この光は、このパワーは、この存在は一体何なのでしょう。

地上の見知らぬ少年

地上の見知らぬ少年